最近、「外国からのお客様が増加している」と感じている事業者の方は多いのではないでしょうか?

JNTOの調査によると、2017年には外国人観光客が2,869万人を突破。これには円安や、LCCの発達による旅行代金の低下といった様々な要因が絡んでいると考えられています。
とはいえ、外国人観光客が増加した具体的な理由や外国人の行動パターンなどは、なかなかイメージしにくいですよね。

そこで今回は、

・外国人観光客の増加理由
・外国人の行動パターンや消費場所
・外国人へのインバウンド対策

を解説します!

2017年、外国人観光客は約2,869万人まで増加!

日本政府観光局(JNTO)の「訪日外客数」のデータ(リンク先pdf)によると、2017年の外国人観光客の数は、約2,869万人にものぼります。

中でも、

・中国 7,355,800 人
・韓国 7,140,200 人
・台湾 4,564,100 人
・香港 2,231,500 人
・米国 1,375,000 人

と、アジアからの観光客が上位を独占していることがわかります。

更に、2018年は10月現在ですでに約2,610万人の外国人が日本を訪れています。

・ベトナム:21.4%
・イタリア:20.3%
・ロシア:15.9%

日本政府の目標は「東京オリンピック開催までに約4,000万人の訪日外国人を呼び込むこと」。そのためこれからも、訪日外国人の数はさらに増えることが予想されています。

では、外国人観光客の増加が起こっている主な理由にはどのようなものが考えられるでしょうか?

外国人の観光客が増加した理由1:円安

円安により、今までより安い旅費で訪日旅行が実現しています。

例えば日本円と米ドルの為替レートは、2010年は1ドル=平均86円であったのに対し、2017年は1ドル=平均113円に変化しています。

時期によっては、従来の3分の2の費用で日本へ旅行できるようになった

日本へ旅行するコストが大幅に減ったことが、訪日外国人観光客増加の理由であると考えられています。

外国人の観光客が増加した理由2:ビザの緩和

近年、外務省は特定の国に対して「ビザ緩和」を実施しています。

2017年10月には、中国人観光客向けに大幅なビザの緩和を行いました。

何回でも出入国を許可する「数次ビザ」を、経済力のある中国人に発行。また短期滞在が目的のロシア人にも、ビザを緩和するなどしています。

外国人の観光客が増加した理由3:LCC(ローコストキャリア)の発達

近年、LCC(ローコストキャリア)と呼ばれる航空会社が増加・普及しています。

LCCを活用することで、従来のFSC(フルサービスキャリア)と呼ばれる航空会社を利用するより、安く日本への渡航を行うことができます。こうしたサービスの普及も、外国人観光客が増加している理由の一つに挙げることができます。

また、その他にも、国土交通省が中心となり推進する「ビジット・ジャパン・キャンペーン」や、東京オリンピックやラグビーワールドカップ、万博といったイベントの開催予定に関連して、日本への関心が高まっていることも要因の一つと考えられています。

外国人観光客の行動パターン3つ

増加した外国人の行動パターンには、3つの特徴があります。

・ゴールデンルート
・FIT
・リピーター

ゴールデンルート

ゴールデンルートは、外国人観光客の定番ルートです。東京、箱根、名古屋、大阪、京都の5つを一度に旅行します。

FIT

FITとは、友達や家族と個人で旅行を手配する観光客です。

今まで外国人観光客は、ツアーで訪れる団体客が中心でした。しかし、SNSやインターネットが発達したことで、情報が簡単に手に入るように。個人で旅行するハードルが下がっています。

訪日旅行のリピート

アジアからの観光客は、リピーターが少なくありません。

観光庁による訪日外国人の消費動向データ(リンク先pdf)によると、以下の国では2回以上の訪日経験のある人が、半数を占めています。

・韓国
・台湾
・香港

このようにゴールデンルートで定番の観光地をまわった後、FITとして何度も日本をリピートする人が多いです。

コト消費を求める外国人観光客が増加

これまでは、買い物にお金をかける外国人観光客が多く、「爆買い」などの現象が見られていました。しかし、近年では「コト消費」と呼ばれる、旅行先での体験に対する消費にも強い関心があるということがわかっています。

「コト消費」の例としては、

・旅館に泊まる
・着物を着て写真を撮る
・日本食を食べる

などです。

観光庁の「訪日外国人の消費動向 訪日外国人の消費動向 平成 29 年 年次報告書」(リンク先pdf)で1人あたりの消費額を見てみると、以下の結果が明らかになっています。

・買い物:約5万7,000円
・宿泊:約4万3,000円
・飲食:約3万円

と、買い物の「モノ消費」と宿泊などの「コト消費」の金額がほとんど変わりません。

そのため「外国人向けの着物体験」や農村に泊まる「農泊」、「旅館への宿泊」など、体験に消費する傾向が高まっています。

最後に、外国人のニーズを満たすインバウンド対応を解説します。

外国人観光客へのインバウンド対応1:無料Wi-Fiの用意

近年は、WebサービスやSNSの発達により、観光スポットや飲食店を調べながら旅行を行う人が少なくありません。ところが、観光庁の「訪日外国人旅行者の国内における受入環境整備に関するアンケート結果」(リンク先pdf)によると、「無料Wi-Fiに困った」という外国人観光客は28.7%もいることがわかります。

無料Wi-Fiサービスへの対応は、

そのため、ホテルなどの宿泊先だけでなく、

・飲食店
・ショッピングモール
・商店街などの街中

にも、無料Wi-Fiサービスが求められています。

お店には、外国人にひと目で「このお店にはWi-Fiがある」とわかることが、来店につながります。

外国人観光客へのインバウンド対応2:多言語でのコミュニケーション

「訪日外国人旅行者の国内における受入環境整備に関するアンケート結果」によると、英語や自国の言語が通じないなど、コミュニケーションに困ったという外国人観光客は32.9%にものぼります。また、23.6%の人が、地図や観光案内に「多言語表示が少ない」と感じています。

接客の現場に立っている人の中でも、外国語に苦手意識のある方は少なくないと思われますが、当然、外国人観光客は日本語がわからないことがほとんど。そのため接客や案内において、多言語でのコミュニケーションは欠かせません。

多言語表示の対応には、絵文字やイラストによる「ピクトグラム」を用いることが効果的です。すべて絵文字で統一できるため、多言語を用意する時間も、予算も少額で済みます。

また、「英語の話せるスタッフがいない…」という場合は、翻訳機の導入が効果的です。

『ili PRO(イリープロ)』であれば、インターネット不要ですぐに翻訳可能。最速0.2秒で、お客様の時間を無駄にすることもありません。

外国人観光客へのスムーズな対応で、売上の増加につなげましょう

今回は、外国人観光客が増加している理由と、今後求められるインバウンド対応について解説しました。

今後もイベントは目白押し。増加していく外国人観光客に対して、インバウンド対応は欠かせませんね!